2010年1月5日火曜日

GBDe:Global Business Dialogue on Electronic Commerce)には世界中のビジネス・リーダーが

コラム10

【GBDeの取組み】

 「電子商取引に関するグローバル・ビジネス・ダイアログ」(GBDe:Global Business Dialogue on Electronic Commerce)には世界中のビジネス・リーダーが集い、電子商取引の発展のため民間主導の国際的ルール・メイキングを目指して、自主的解決策の立案と実行、政府への政策提言を行っている。電子商取引に関するこうしたビジネス界のフォーラムはいくつかあるが、GBDeは、ベンダー、サービス・プロバイダー、コンテンツ事業者、金融等、多分野にわたる産業界のCEO(最高経営責任者)が自ら議論を行うことに特色があり、運営委員総数は63社(2001年 3月時点)である。
 GBDeは、1999年1月の運営委員会において正式に発足して以来、年1回の年次総会が開かれており、1999年のパリ、2000年のマイアミに続いて、本年9月には東京で開催が予定されている。昨年9月に行われた第2回総会には、政府関係者を含めて約400名が参加し、1)個人情報保護、2)法定外紛争処理(ADR)、3)トラスト・マーク、4)知的財産権、5)貿易と税制、6)アドボカシー(GBDeの提言機能の強化)、7)デジタル・ブリッジ (デジタル・デバイドの改善)、8)サイバー・セキュリティの各論点について議論、提言が行われた。
 本年度は下表の9つの議題について検討を行い、今後は、提言の具体化に重点が置かれることになる。具体的には、消費者信頼やデジタル・ブリッジについては、各種業界・消費者団体等との対話を通じてのベスト・プラクティスの確立、サイバー・セキュリティに関しては、民間部門の国際的な連携の一環として情報共有メカニズムの構築等が行われることになっている。また、提言の各国に与える影響をレビューするシステムの構築も実施する予定である。

第4―2―9表 2001年のワーキング・グループと地域別担当企業

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